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コロナの影響

こんにちは、税理士の佐々木です。
新型コロナウイルスが猛威を奮っています。早く収束してほしいのですが、しばらくは我慢の時期が続きそうですね。
皆様も体調には十分気をつけてください。

今日は新型コロナが相続問題に与える影響について、書いてみようと思います。 
(納期限について)
納期限についてですが、相続税については延長なしとなっています。(4月14日現在) 
ただし、コロナウイルス感染症に感染した場合はもとより、新型コロナウイルス感染症の影響によって相続人等が次のような状況となっていることにより、申告をすることが困難なケースなどには、個別に申請していただくことにより期限の個別延長が認められます。
(例)
・体調不良により外出を控えている場合
・平日の在宅勤務を要請している自治体にお住まいの場合
・感染拡大により外出を控えている場合
 また、上記のような理由以外であっても、感染症の影響を受けて申告・納付期限までに申告・納付が困難な場合には、個別に申告・納付期限の延長が認められます。
  なお、個別の申請により申告期限等が延長されるのは申請を行った方のみとなり、他の相続人等の申告期限等は延長されませんのでご注意ください。


(財産の評価について)
もう一つ気になるのは、相続開始時と分割時・納税時の時価の差についてです。株式で確認していきたいと思います。
まず日経平均を見てみます。

こちらを見てみると2019年の12月ごろは24,000円程度の株価でしたが、新型コロナ流行後には17,000円を割る程度まで下がっています。
ここで問題になるのは、相続税の株式評価と実際に分割・納税を行う時期にズレがあるということです。 
相続税での上場株式の評価は「相続開始日の時価」で行いますが、遺産分割にとって大事なのは「分割時点でいくらか」ということなんです。
つまりコロナ流行前に相続があった場合、株価は高い価額で評価させれますが、コロナ流行後の分割時にはそんな高く売れない訳です。

この分割を相続税の申告書の新型コロナ流行前の高い価額24,000円で進めてしまったら…実際売って手に入るのは17,000円ですから、後で揉めるきっかけになりそうですね。 
また納税も相続開始日の時価24,000円を基準に評価された相続税額を払う必要があります。17,000円でしか売れないのにね…。そこにも注意してください。 

今後の相続では、新型コロナ流行前の時価と分割時の時価に乖離がある場合が多く出てくる可能性がありますので、分割時にいくらの財産なのかに注意する必要がありますね。